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「巫女の恋路」ZUKI樹
「巫女の恋路」 ZUKI樹/竹書房

 青年誌掲載の短編集で、足掛け3年ほどのスパンでの作品を集めているが極端なレベルの差はあまり感じない。巫女さんの話、OLと年下の恋人の話や、ネットゲームでのパーティメンバーと実際に合う話、探偵と少女の話など、バラエティには富んでいる。成年マークなしだが下手なエロ漫画誌の掲載作品よりエロかったりするけど、局所描写はさすがに消されている。
 
 中では本のタイトルにもなっている「巫女の恋路」が短編ながら印象深い。巫女でいる間は処女でいなければならず、手を出そうとした男はすぐに天罰を受けるという悲喜劇での、恋人同士のお話。ちょっとコメディで行きそうに見せて、せめて裸を見せるというシーンなど、全裸でなく巫女服姿のままで局所だけを晒して指でしてみせるところなど何ともエロかったり、途中で少ししんみりとさせたり、良いお話になってる。

 もうひとつこの本でメインになっているのが「おーじの冒険」前後編で、主人公がネトゲで男だと思っていた人物と会ったところ眼鏡巨乳の女の子で、面食らいつつも、嗜好や話などは当然相性が良く、そのまま……という流れ。これが前編で、これはこれできちんとおさまり良く終わるけれど、最後のひとコマで起承転結で言えば転になって後編に続き、パーティの残り二人の正体が明らかになる辺りから予想外の展開に行くのが面白かった。ハーレム設定になるとかならまだ予想の範囲だけど少し捻っていた。

 他の作品も、エロさと漫画としての面白さが共存していて、テイストとして明るく、一冊読んでけっこう満足感があった。妙に巫女さんと眼鏡巨乳の娘が多いイメージがあるけど、数えるとそれほど該当作は無いのが不思議だった。

        

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2008/12/09 02:27】 | ZUKI樹 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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