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「ラブラブらんぶる」 はんざきじろう/富士美出版
主人公に対して女性人多数という形での連作長編の形になるけれど、どこか独特の感じがする。 最初テストを頑張ったご褒美として、主人公が家庭教師のお姉さんと初体験を遂げ、それを互いに意識しあっていた幼馴染に見られてしまい、けれどもそれがきっかけで結ばれといった前後編でひとつお話が終わり。その後に続きとして恋人関係になっての関係を描いたり、それをヒロインの母親に知られて誘惑されたり、さらにヒロインの母親とご近所の人妻とかを交えたり、ヒロインとその友達二人を交えて四人でとかいろいろなパターンが出てくる。 延べ人数も非常にが多いのだけど、それぞれが薄くなっていないのは描き方が巧いのだと思う。多人数プレイでのシチュエーションが多くて尺が長く描かれている印象になるのも大きいか。幼馴染みとの初めてですら、家庭教師のサポートを受けつつの三人だったし。 なんだか始終肌色な画面構成な感じで、あまりストーリーがどうこうというお話ではないけれど、簡素に関係性をわからせたりするのは巧くしているなと思う。 彼女抜きでのシチュエーションもあるが、全体にあっけらかんとしていてハーレムに君臨といった様子は微塵もない。皆楽しげに見えるのと、主人公が幼馴染みをないがしろにしていたり、積極的に浮気しようとしている描写がないからだと思う。同級生とはヒロイン抜きでもこっそり体育倉庫に行ったりしているが。 それとローション使ってというのはあったけれど、フェテッシュや特殊なプレイなどはなし。 あとがきなどはないけれど、パジャマパーティの話の追加や、エンディングで大学生になった主人公が、逆に家庭教師となって教え子と母親を相手にするカラー読み切りとかおまけになっている。 エロ特化で男一人の多人数プレイというシチュエーションが好みであれば非常に高評価となる一冊だと思う。 |