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「僕だけの年上女課長」 柏木薫
(「【金曜日21時】オフィス熟女」/フランス書院文庫 収録) アンソロジーを手にとってみたら、柏木薫が書いていたので読んでみた。「熟女授業」で実質短編形式で書いているし適任だなと感じたのだが、いざ読んでみると処女作「妻交換」要素とのハイブリッド的な作品で驚いた。 主人公は三流大出の会社員で上司である女課長にしょっちゅう叱責されている。その女課長は厳しいのだが美人でスタイルも良いとなると、ヒロインとしてオフイスで関係を持つのだろうと当然予想するし、それは裏切らないのだが、全体の半分弱のボリューム。 別に主人公が憧れている同僚の女子社員がいて、彼女の話が残り半分を占めている。冒頭で彼女をデートに誘うのに成功するのだが、資料室で別の男に抱きしめられているのを見かけてしまう。彼女から男にキスをせがんだり、どんどん行為がエスカレートしていくのをただ覗いているしかないという展開。 熟女アンソロジーの一編としてはメインはあくまで後半の女課長とのあれこれなんだろうけど、力が入っているのは同僚の娘のように感じる。 次には何を書くのか楽しみではあるのだけど、今のところこれが柏木薫が書いた最後のようで、音沙汰がないのが残念。 |