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「キミの瞳に欲情してる」TANA
「キミの瞳に欲情[コイ]してる」 TANA/茜新社

 短期連作と短編の構成で、どれを取っても濃厚この上ない内容だった。
 特に本のタイトルの連作、年上の生徒会長に憧れる少年がふとしたきっかけで親しくなってという出だしから怒涛のようなエロ展開。それでいて僅か数話の中で一見クールな感じのヒロインの特殊性癖や可愛いところを引き出して、途中で想いのすれ違いと和解、きっちりとした結末といった流れもきっちり収めていて構成的にもレベルが高かった。その後についてはちょっと突っ走りすぎたおまけがあったり、初回版には卒業後に会いに行く内容のドラマCDがあったりというのも、サービス精神に溢れていて良かった。
 大まかなストーリーは純愛系だし、恋人同士のふたりの実際のやり取りも甘やかなのだけど、とにかく行為が尋常でなく濃い。ヒロインが不特定多数から体中に卑猥な落書きされたり白濁液塗れにされる肉便所扱いをうっとりと妄想したりする人間だったりするし。それらの行為も妄想の中でしっかり描写されるので拒否反応ある人もいるかもしれないが、実際にヒロインがそんな目に合うのは嫌だがシチュは好きと言う厄介な人間には直球ど真ん中になると思う。
 凛とした感じの長髪黒髪の少女が乱れまくるのもエロいのだが、女の子っぽい主人公が攻められて切なげな表情で耐えているシーンがちょっとやばいくらいエロい。女装が似合ったりもするし。その辺は初回限定版のドラマCDでも活かされていて、女物の制服を着せられて女性専用列車に乗せられていろいろと本編並みに濃厚なプレイをしたりする。

 他にも、家庭教師と少年、新婚夫婦、特殊性癖のある姉と弟とか、いろいろと多彩だけれどもどれも近しいテイストをもっている。凌辱とかではなくあくまで和姦でとてつもなく濃厚とか。一品、触手もののファンタジー作品があって、それは少し異色だけれど。異色と言えば出版社も別である本に描いていたイラストが収録されている点が珍しい気がする。ページが足りない訳ではないし、足を洗うので総ざらえしたというのでもなさそうだし、少し謎。
 文句のつけどころのない素晴らしい本だった。

             

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2008/08/12 01:45】 | TANA | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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