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「たゆたゆ」 大和川/茜新社
海外赴任になった両親についていかずに残った主人公が、久方ぶりに昔暮らしていた田舎の家で一人暮らしをはじめる事になってという導入部から、幼馴染と再会したり、高校が廃校寸前で自分以外は女の子だらけだったりといった舞台を自然に描いていると思う。後は順々に関係を持っていってハーレム状態になるという流れではあるけれど、単にやりまくりという印象でないのは、描写力や構成力が優れているからだと思う。 同年代の男の子がいないから必然的に皆が関心を示してくるのも自然な感じがするし、先に幼馴染との関係を描いてそこへのこだわりを見せたりもするので結果的に据え膳を食う形になっていても主人公が無節操に見えにくい。エロマンガという性質上最後は流されてしまうが。 そうした状況も、一途でそれゆえに主人公が他の子と関係を持つのが嫌で離れようとする幼馴染といった風にストーリーに使う展開も巧く描いているなと思う。 単行本記念の番外編的な作品も収録されているし、文句のつけどころがない感じ。 田舎、学校という舞台をちゃんと活かして、教室内でとか外でとかプールでとかシチュエーションをきちんきちんと使っているのなんかも実に良い。 伝奇要素とかはないけど「果てしなく青い、この空の下で…。」とか好きならお勧め。 |
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