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「さよなら、おっぱい」青木幹治
「さよなら、おっぱい」 青木幹治/コアマガジン

 とりあえずタイトルが目を引く。あとがき読むまで意味がわからないし、読んでもなんでこういうネーミングなのか少々謎。おっぱいにこだわっている作品がいくつかあるので適切なのかもしれない。

 11本の短編が収録されていて、1本を除いてスレンダー体型なヒロインというのが特徴。新人賞への投稿作品も含めてデビュー作からほぼ網羅しているのではないかと思う。総じて和姦系でエロさもあるけれどカップルのやり取りなどがよい感じでお話として面白い。

 キャラクターとしてのインパクトは「熱狂Quiet」のヒロインが一番あると思う。強引に迫ったと思えばすっと接触を断って主人公の関心を引きほくそ笑む様とかなかなかに素敵。
 少し変なヒロインという事では「節子さん」のシリーズ4本も面白い。クールさとやや異様な理論形成、それでいてきっちり愛情を示しているあたりが魅力的だと思う。「私はあなたを逃すつもりなんてないのよ」なんてセリフには痺れる。同じカップルで変化をつけるためか、コスプレものとしての一面もあるのが考えているなあと思う。

 他に、スレンダーヒロイン群の中で唯一巨乳であることに悩んでいる少女のお話、学校の資料室に閉じ込められ、いろいろと試してしまうお話、一つ下の幼馴染みの少年とのお話など、変化に富んでいる。

 他、あとがきで全話の解説など行っている。カバーめくってのお楽しみは残念ながらなし。このレベルで新作を描いていって欲しい。


        

 

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2009/08/19 19:07】 | 青木幹治 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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