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「お姉ちゃんのお願い」 糸杉柾宏/茜新社
一般誌の制約の中で直接の粘膜描写とかはしないものの、構わず行為でエロさを表現している「あきそら」に対して、足枷なしでエロ漫画の文法で描いている本はどうなのかと見てみると、こちらはこちらで大変良いものを描いていた。 本のタイトルと同じ四回連載の姉弟ものと、短編が四本収録されている。 姉と弟の関係とか、女装への傾倒とか、そういうりが好きで描いているのか、それが評価されたから同系統のものを別誌でも描いているのか、ここから「あきそら」に向かっているのだなとは感じる。 姉の下着をつけてみたところを見つかって、罰として女装して自分でして見せるとか、寝ている姉の体を悪戯して見つかりという流れとかからの初体験の流とか、「あきそら」のお風呂も良かったけど、やはり巧い人だなと感じる。姉好きには「お姉ちゃんのお願い」も「思春期」も実に良い。 ただ、ふたつの作品とも、あっさりと姉と幸せになりましたとか、先の不安は感じつつも二人一緒で歩んでいこうとか、ハッピーエンドでの結びではなく、二人の関係自体が終結に向かう流れになっているのが少し勿体無い気がする。破局とは違うのだけど。それと、「あきそら」の着地点について少々不安を感じてしまった。 他の短編も、お祭りを舞台にしての兄妹の話や、女装少年と母親、女装少年と少女など、一定以上のレベルだと思う。優劣が出るとしたら好みによる要素によるものかなと思う。 正面きってのエロ漫画ももっと読みたいが、当面は無理か。 |
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