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「あれふぇち」北河トウタ
「あれふぇち」 北河トウタ/ワニマガジン社

 本のタイトルにもなっている連作「あれふぇち」の他、幾つかの作品が収録されている。一編が短いので話数が多いのは特徴かもしれない。どれも基調は明るい話で、少しバカ要素入っているようなものもの多い。

 胸の描写にこだわっているのだろうなあと思わせるカラー短編や、異性に対して催淫的なフェロモンを出してしまう姉と弟の話などもあるが、中心はやはり全12+1話の「あれふぇち」だろう。
 この連載作はキャラも立っているし、短くてもいろいろとシチュエーションが凝っていて良いのだけど、構成的には少し変。大きく分けてふたつの話で出来ているのだが、カップルの話で4話まで続いて、急にまったく別の話が始まり、そちらが終わってから戻ってくるという順番になっている。普通にカップル話を終わらせてから、義叔母の親子との同居話を始めれば良かったのにと、読んでいて思う。旅行での初体験失敗でいったん終わらせたつもりだったが、続きを望む声があったとか連載時の都合があったのかもしれないが。それでもコミックスの段階で並び替えても良かったようにも思う。

 ただ、話自体は両方とも文句無く面白い。誰もが羨むような美男美女だが実は童貞処女でというカップルが、相手は経験豊富だと思い込んでいて必死に虚勢を張ろうとするという設定だけで勝ちだと思う。互いに相手の練習の成果に驚いたり、初体験をと期して一泊旅行に出かけたものの緊張をほぐすために酒を呑みすぎて轟沈したりとかがなまじ美男美女だけに面白い。よく考えるとヒロインの方は別段ぬいぐるみとキスの練習したりしなくても良いようにも感じるが。
 カップルの出会いとか、恋人になったいきさつとかちょっと見たかった気もする。

 もうひとつの話も、従妹の少女に積極的に迫られつつも、未亡人である義叔母に惹かれていてという構図がうまく描けている。ドロドロにはしないで親子丼展開にしつつも綺麗にまとめている。コタツの中で気付かれないように口でとか、娘がしている最中の物音を聞いてしまい自分で慰めるとか、そんな中できちりとエロい描写をしている。

 次のコミックスをと期待してしまうが、この本の場合は収録作がほぼ二年間に描いたものを全部集めましたという感じになっていて、そうだとするとかなり先にならないと無理なのか。

        

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2008/11/02 08:11】 | 北河トウタ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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