2ntブログ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
「さよなら、おっぱい」青木幹治
「さよなら、おっぱい」 青木幹治/コアマガジン

 とりあえずタイトルが目を引く。あとがき読むまで意味がわからないし、読んでもなんでこういうネーミングなのか少々謎。おっぱいにこだわっている作品がいくつかあるので適切なのかもしれない。

 11本の短編が収録されていて、1本を除いてスレンダー体型なヒロインというのが特徴。新人賞への投稿作品も含めてデビュー作からほぼ網羅しているのではないかと思う。総じて和姦系でエロさもあるけれどカップルのやり取りなどがよい感じでお話として面白い。

 キャラクターとしてのインパクトは「熱狂Quiet」のヒロインが一番あると思う。強引に迫ったと思えばすっと接触を断って主人公の関心を引きほくそ笑む様とかなかなかに素敵。
 少し変なヒロインという事では「節子さん」のシリーズ4本も面白い。クールさとやや異様な理論形成、それでいてきっちり愛情を示しているあたりが魅力的だと思う。「私はあなたを逃すつもりなんてないのよ」なんてセリフには痺れる。同じカップルで変化をつけるためか、コスプレものとしての一面もあるのが考えているなあと思う。

 他に、スレンダーヒロイン群の中で唯一巨乳であることに悩んでいる少女のお話、学校の資料室に閉じ込められ、いろいろと試してしまうお話、一つ下の幼馴染みの少年とのお話など、変化に富んでいる。

 他、あとがきで全話の解説など行っている。カバーめくってのお楽しみは残念ながらなし。このレベルで新作を描いていって欲しい。


        

 

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2009/08/19 19:07】 | 青木幹治 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「お姉さんじゃダメかしら?」いとうえい
「お姉さんじゃダメかしら?」 いとうえい/コアマガジン

 タイトルからすると姉物が多そうだけど、9編収録の中で2つのみでそこは少し残念だけど、年上系でまとめられていて、そういう属性あれば評価が上乗せになると思う。実姉、従姉のお姉さん、バイトの先輩、生徒会の会長などなどパターンはいろいろで、強気からドジ系まで本当に多彩。過度な無理やりとか陵辱はなく基本は和姦なお話。

 実姉物は二本だが、べたべたと弟に弟LOVE全開で女装とかもさせる姉の「弟♡ジャンキー」、自分好みに弟を小さい頃から密かに作り上げていた姉の「Remodelingブラザー」と、どちらも歪んだ愛情を注いでいて好きな人には堪らない姉ぶりだと思う。
 特に「Remodelingブラザー」は、見方によってはホラーにもなりうるが、コメディー調にしていて面白く描けている。で自分でも知らないうちに精通させられていたり、童貞喪失していたり、あげくそれが映像に残されていたりするのは怖いか。姉以外ではまったく体が反応しないようにされているし。
 最後に自分の意思を取り戻そうとしてて姉に能動的にという行動すら……、というのも落ちとして良い感じ。こうやって先々まで意図したとおりに育てられるんだろうなあ。

 他にも、淡い子供の頃の結婚の約束の思い出からしっとりと話が始まると思わせて次ページで潰す「雨と約束」、本家筋のお嬢様で高飛車ながら随所で愛情表現見せている「跪いて口づけを」なども良い作品だと思う。ニーソックスで足コキとか定番ながら素晴らしい。車の中でとか、ぞくぞくした顔で「こんなに汚して」とか言っているのもポイントが高い。
 
 あとがきで今回描けなかったフェチとして「スリーピングフェチ」(寝ている女の子にあれこれするシチュ)について触れていたが、凄くわかっている感が伝わってきた。是非いつか描いて欲しい。
 

        


テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2009/06/28 06:45】 | いとうえい | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「チアリズム」ED
「チアリズム」 ED/コアマガジン

 片思いからだったり、恋人同士だが少し引っ掛かりがあったり、といったところからお話を作っていて順当ながら微笑ましく終わる感じの短編が多い感じ。先に書いたものの後日譚的作品も3本あるが、変に捻ったり大きく変化させずに同じ雰囲気を保っている。
 純愛系で凌辱とか調教とかの路線にはいかないが、軽くさらりではなく、二人の関係もあって濃密に感じる描写になっていると思う。

 巻頭で表紙絵にもなっている「チアーでV!!」&「cheers of LOVE」のヒロインがツンデレというより素直になれない女の子していて非常に可愛い。文句言いつつ幼馴染みに自発的にお弁当作ってくるところとか、その言動に一喜一憂するところとか。そういうところでキャラ立てしていているので後半も有効になっている。

 片思い同士が結ばれる「雨もよう 雨のち晴れ」なんかは最初どう見てもエロマンガ以外のテイストでずっと進んで異様な疾走感で告白からエロシーンに進むのが妙におかしい。
 他にも年上で背も高い生徒会長にまったく主導権をとれずに弄ばれてしまうお話とか、双子の少女を同時に相手するお話とか、シチュを活かしつつきっちりと描かれた作品が多い。双子から好きだと言われた理由が「二人を名前で呼んでくれるから」というやりとりなどはさらりと書かれているけど良いと思う。好みがあえば満足感の高い一冊だと思う。

        

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2009/03/15 17:33】 | ED | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「母姦。」伊沢慎壱
「母姦。」 伊沢慎壱/富士美出版

 タイトルからすると母子ものばかり集めたみたいだが、実際にはそれほど比率は高くない。「母姦。」で「おかん」と読ませるのをやりたかったから、このタイトルなのか。ちょっと面白かった。
 実際には母ものだけでなく、兄妹だったり、姉弟だったりといった近親ものが大部分だという本。若干女教師ものがあったりと傾向が違うものもあるが、近親以外だと全部男が多人数の話だったりしているのは、何かこだわりがあるのだろうか。

 やはり母ものが目立つけれど、あまり母親っぽい外見的には見えない。再婚した義母とかでなく四十過ぎの実母だったりしても、少し年上の姉とか言われても違和感ない。母と妹を同時になんて話だとさすがに絵で歳の差は明確だけど、単体だと若い。きちんと母物は歳相応にとのこだわり持つ人だとちょっと物足りないかもしれない。中に一本だけ腋毛まで描写しているのがあったけど、その辺を考慮しているのか、単純に生やした事でエロくしてみようという試行錯誤かのか。

 血のつながりに関しての葛藤とか、思いを伝えるまでの過程とかは微弱。だいたいの話が既に初めてのあれこれの段階は通り過ぎた後で、爛れた関係からのスタートしている。だから親でなくても普通のカップルとかでも成り立つような気はしないでもない。

 断片描写的に会話や状況説明をしてエロシーンを前面に押し出している感じ。ちょっと捻った話もあるが、あまり起承転結みたいなものは感じられない。
 極端に奇抜なプレイをしたりはしないけど、絵の嗜好があえば相当にエロがつまった本だと思う。日常の中で当たり前に体を重ねあう関係という雰囲気なんか、案外あるようで珍しいような気もする。
 姉としつつ付き合った多数の娘の裸の写メとかを見せてあれこれ話している「本命の男」なんかはちょっと変わった雰囲気で、なおかつエロかった。ある意味酷い話と言えば酷いんだが。カラーでの母妹を同時に相手するのも短いのにエッセンスつまった感じで良かった。
 ストーリーは横においてエロ特化というのを読みたいならお勧めできる。

        

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2009/01/31 10:51】 | 伊沢慎壱 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「お姉ちゃんのお願い」糸杉柾宏
「お姉ちゃんのお願い」 糸杉柾宏/茜新社

 一般誌の制約の中で直接の粘膜描写とかはしないものの、構わず行為でエロさを表現している「あきそら」に対して、足枷なしでエロ漫画の文法で描いている本はどうなのかと見てみると、こちらはこちらで大変良いものを描いていた。
 本のタイトルと同じ四回連載の姉弟ものと、短編が四本収録されている。

 姉と弟の関係とか、女装への傾倒とか、そういうりが好きで描いているのか、それが評価されたから同系統のものを別誌でも描いているのか、ここから「あきそら」に向かっているのだなとは感じる。
 姉の下着をつけてみたところを見つかって、罰として女装して自分でして見せるとか、寝ている姉の体を悪戯して見つかりという流れとかからの初体験の流とか、「あきそら」のお風呂も良かったけど、やはり巧い人だなと感じる。姉好きには「お姉ちゃんのお願い」も「思春期」も実に良い。
 ただ、ふたつの作品とも、あっさりと姉と幸せになりましたとか、先の不安は感じつつも二人一緒で歩んでいこうとか、ハッピーエンドでの結びではなく、二人の関係自体が終結に向かう流れになっているのが少し勿体無い気がする。破局とは違うのだけど。それと、「あきそら」の着地点について少々不安を感じてしまった。

 他の短編も、お祭りを舞台にしての兄妹の話や、女装少年と母親、女装少年と少女など、一定以上のレベルだと思う。優劣が出るとしたら好みによる要素によるものかなと思う。
 正面きってのエロ漫画ももっと読みたいが、当面は無理か。

        


 

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2009/01/12 22:43】 | 糸杉柾宏 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
前ページ | ホーム | 次ページ