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「僕の義母・僕の先生・僕の妹」 神瀬知巳/フランス書院文庫
性格がよく優等生的な少年に対して、複数の年上女性を配してのハーレム展開というのを得意パターンとしている神瀬作品からは少しはみ出している感じになっている。 序盤から、本命たる年若い義母が出てくるのはいつもの形に近いが、葛藤にある程度の時間を取らずに早々に二人揃っての望みを達成してしまう展開になったのは珍しい。 それと今回の新要素としては近親系での話を描いたのと、年下の少女がヒロインの一人になった事だと思う。過去の作品だと女子高生だけど先輩だったり、幼馴染みで同学年で、後輩キャラは初めて。そちらでも大人の女性以外のヒロインが出ていて、けっこう存在感もあり魅力的に描かれていたと思うのだけど、今回の4後輩の女の子が可愛く描けていたと思う。 それに比べると、挟まれてしまう先生の方はやや存在感が薄かったかもしれない。先生キャラは過去にも多かったし。最初むしろきつく当たっている辺りは新機軸なのだけど。 あいかわらず個々のシーンは濃厚で甘くて良いのだけど、今回作中のトータル日数が物凄いハイペースで急ぎすぎなのが気になった。いつもだと作中の時間が何日、何週間と掛かるのに、今回は義母と結ばれた翌日に余韻もそこそこに後輩の女の子の相手をして、同じ日に担任の先生ともと、幾らなんでもそれぞれ間をおいた方が良いだろうと感じた。経験もろくにないのに急に熟練者になってしまうし。 最後は全員で仲良くというハーレムパターン。これはこれで形式美として良いと思う。 年上キャラだけでなく年下女の子キャラも十分以上に描けるのはよくわかったのて、また少し毛色を変えたのを書くれると嬉しい。 |