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「隣りのベランダ 僕のおばさま・僕の美姉妹」神瀬知巳
「隣りのベランダ 僕のおばさま・僕の美姉妹」 神瀬知巳/フランス書院文庫

 高校1年生の少年と大人の女性(離婚歴あり)という組合せだと従来の神瀬知巳っぽいけど、さらにその娘の女子大生と少年の同級生がヒロインという新境地になっている。そもそもが最初のほうは高校生の次女視点から展開されているのが珍しい。すぐに母親の話に移ってしまうが。

 タイトルからすると肉親関係あるようにも取れるけど、隣家の家族がお相手。母親と娘二人。
 こういうヒロイン構成だと、優しく包容性のある美女である母親、奔放で小悪魔的なお姉さんの長女、素直になれず密かに母親や姉にコンプレックスを持っている次女とか、ある程度のパターンというか様式美がある。(巽飛呂彦の「隣りの果実 熟未亡人と娘姉妹」とか)今回の本もまさにそれだが、変に捻っておかしくするよりは良いだろうし、正面きって見事に書ききっているので嬉しい。

 話が始まった時点で、最後までは至らないものの母親と継続的に性的な関係を持っていてやがて初体験を迎えて、前後して長女とも親密度が上がり彼女とも関係を持ってしまう。母親からも姉からも少年への恋心を知られつつも初キスも童貞も盗られてしまう次女が不憫な気はする。次女視点だと幼馴染で片思いの少年の寝取られである。
 通しでみると、母親と少年の話がいちばん力入っているように思える。娘と同じ年の、そして娘が思いを寄せている少年と関係を持つことに葛藤しつつも、少年の思いや快楽に流されてしまうといった流れが何とも神瀬知巳っだなあと感じる。二人の娘も充分すぎるほどではあるのだけど。
 最終的には関係の破綻など無く、予定調和的にハーレム化で締め。三人並んで四つんばいで下半身を突き出して視線にさらす姿とったり。
 個人的には意外と次女が良かった。少年の使ったタオルを使って朝から自慰行為に耽っていた所を当人に見られてしまうというそもそもの始まりと、その見られた事を思い出して何度もしてしまうところとか良く考えるとかなりエロい。姉の仲立ちなどもあって少年と結ばれてからも、部活動後で汚れた生殖器やお尻の穴を舐めて貰っているという行為自体に悦びを感じちゃうフェチっぽいところ見せたりもするし。

 母親と初体験を迎える辺りまでが公式サイトでWeb連載していたそうだが、あえて読まないでいて良かった。これは没頭して読むのが正解だと思った。
 今までの神瀬作品を、主人公より一回り以上も年の離れた年上はどうもと敬遠した向きには、今回の本は良いと思う。
 他の要素として、傍に家族がいる状態するでいやらしい行為、アナルセックス、徹底した中出し、姉妹同士の(正確には姉から妹への)愛撫・キス、女性からの孕ませて欲しい願望など。

             

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2008/05/25 16:06】 | 神瀬知巳 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「独身叔母と人妻と高校生」神瀬知巳
「独身叔母と人妻と高校生」 神瀬知巳/フランス書院文庫

 デビュー作から複数の年上の大人の女性と少年という組合せで和姦濃厚ラブな作風を続けている著者の三作目。そろそろ五作目が出るという頃合いだけど、今のところこの本が一番気に入っている。
 両親を失った主人公を引き取ってくれた「独身叔母」と事情があって同居することになった亡き母の
友人である「人妻」というタイトルの通りの登場人物。それで「高校生」が主人公かと思わせていて、
途中で才色兼備の生徒会長もヒロインの一人として登場するのが、叙述トリック的な驚きがあった。年
の離れた女性の描き方には定評あったけど、この生徒会長が絶品。生徒会室での外に顔を出させながら背後から交わる初体験などシチュエーションが実に素晴らしい。
 最後で皆まとめて仲良くハーレム形成になる辺りもこの人らしいなあと思う。
 過去作からの年の離れた義母や女教師などとの関係を魅力的に描く力量は知っていたけど、高校生くらいの少女も問題なく扱えるとわかったので、少しこちら方面にも力を振るうのを期待したい。

        

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【2008/05/08 21:44】 | 神瀬知巳 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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